千葉県高等学校工業教育研究会主催
「第32回 総合技術コンクール」が、
平成27年11月28日(土)、千葉県立市川工業高等学校で
開催されました。
当サイト管理人も、見学に行きました。
今回は体育館で行われた「ロボット関連」以外の競技をご紹介します。
(次回の投稿で体育館で行われた競技を紹介する予定です)
平成24年度の総合技術コンクールに行ったときは、体育館で行われた競技中心に見学しました。
今回は、それ以外の部門をできるだけ多く見たいと考えていました。
屋外で行われた競技
「測量」部門
測量部門の課題
『閉合トラバース測量とその計算』
※トラバースの形状は5角形とし、総測線長は約100m前後とする。
測量部門は、屋外で行われる「外業」と、屋内で行われる「内業」に分かれています。 公開されているのは「外業」のみです。
「外業」の見学の際は、靴に履き替えないといけないので注意です。 本格的な競技に入っていなかったので準備の様子のみ撮影しました。 測量器の扱いなど、とても気を使い、難しい作業のように感じました。
測量部門 外業の準備風景
屋内で行われた競技(設計製図)
「機械設計製図部門」「建築設計製図部門」ともに、集中力を要する競技なので、基本写真撮影などは禁止です。
物音ひとつ立てるのも憚られるような雰囲気でした。
「機械設計製図」部門
機械設計製図部門の課題
A課題 立体の投影図
立体図から正面図・平面図・右側面図の3図面を作図する。
B課題 機械部品の投影図
A課題を超える難易度の機械部品の立体図を課題とする。
正面図・平面図・右側面図の3図面を作図し、さらには寸法・寸法公差・はめあい・表面性状などを含み、機械図面として仕上げる。
選手それぞれ、機械図面の書き方が微妙に違う所があったのが、興味深いです。 CADが普及した昨今、手書きで図面を書く機会が少なくなりました。 しかしながら「製図の基本は手書きなんだなぁ」と改めて認識いたしました。 非常に丁寧に、しかも素早く作業していたのが印象的でした。
機械設計製図部門の会場
過去の優秀作品の展示1
過去の優秀作品の展示2
「建築設計製図」部門
建築設計製図部門の課題
制限時間内に与えられた課題から配置図兼平面図等を完成させる。 ただし縮尺は1/100とする。
機械図面の競技会場より、規制が厳しかったので廊下側の写真を撮るので精いっぱいでした。 選手達は、真剣に競技に打ち込んでおりました。 機械より建築の方が「設計」の要素が多いように感じました。 各選手の製図板の傍らに多くの資料が置いてあったと記憶しています。
建築設計製図部門の会場
屋内で行われた競技(化学分析)
「化学分析」部門
化学分析部門の課題
JIS-K0101 工業用水試験法に準じたキレート滴定法により、試料水中の
及び
の定量を行い、各硬度を求めて、指定された測定結果報告書を提出する。 制限時間は100分とする。
市川工業高校にはない「化学・環境」系学科の生徒が挑む競技です。 化学の知識と実験器具の扱いに精通していないとこなせない課題のようでした。
私のような素人目では、何をやっているのか理解するのが難しいです。 😐
化学分析部門の会場
競技に打ち込む生徒達1
競技に打ち込む生徒達2
屋内で行われた競技(溶接)
「溶接」部門
溶接部門の課題
ガス溶接・アーク溶接(下向き・突合せ溶接)
競技概要 |
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(1)ガス溶接 |
鉄板(t1.6 150×50)2組を下向き・突合せ溶接をする。 ドイツ式トーチ、火口2番,バルブ式を使用。 溶接棒 Φ2.6又は、Φ2.0 長さ500mmを使用。 ビード確認用の鉄板を別に1枚配布する。 |
(2)アーク溶接 |
鉄板(t3.2 150×50)2組を下向き・突合せ溶接をする。 溶接棒 Φ3.2(E4313) 長さ350mmを使用。 ビード確認用の鉄板を別に1枚配布する。 |
※競技は、グループごとに一斉にスタートし、競技時間は練習と後処理作業を含み15分とする。
溶接部門の様子を撮影しました。
見学者は、競技が行われている奥の方まで入ることが許されていません。 おそらく見学者用の遮光面・遮光メガネが用意されていない為、直接溶接作業を見ることができないのでしょう。 また、競技会場が狭い為、危険防止という意味合いがあったのだと思います。
実際に作業している所が見れないのはちょっと残念でした。 😐
当日チバテレビが取材で入っていたのですが、夕方オンエアになったニュースでは、溶接部門の競技中の映像もながれていました。
ガス溶接4人とアーク溶接3人が同時に作業に当たるところ、一度は見て見たい気がします。
溶接部門の会場の様子
定盤の上に置かれた作品
出番を待つ選手
準備をする選手
アーク溶接の準備風景1
アーク溶接の準備風景2
この後、少し早目の昼食をとりました。 が・・・できるだけ多くの競技の様子を写真におさめようと思うのであれば、昼時も会場に張り付いている必要があるかもしれません。
結局、電気工事部門・電子回路工作部門・計算技術部門の競技風景をおさめることが出来ませんでした。 期待されていた方々には申し訳ないです。 ご容赦ください。
実は午前中、「電子回路工作部門」と「計算技術部門」の会場へも足を運んだのですが、競技が始まる前でした。 どうしても見たい競技があるのなら、数か所に絞って行った方がミスが無いです。
今後の反省材料となりました。
過去の総合技術コンクールの話題をもっとご覧になりたい方は、下記のリンクをクリックしてご覧ください。
※平成24年度の電気工事部門の競技の様子は、ご覧になれます。
次回も、2015 第32回総合技術コンクールの話題をお送りします。
ご期待下さい。